プロジェクト

メディシン・インフラ

東北の方々のお家に、私の作品を設置し保管していただきながら展示をする、というプロジェクトを始めました。一昨年に青森県立美術館(通称 青森県美)での個展開催が決まった途端、私は作品を美術館ではなく、私の住む東京と青森県美との間にある広い広い東北という地形のどこかに、私の作品を設置するしかないな、と思いつきました。なぜか自分と目的地を直線的に結ぼうとする道筋がとても妙に感じ、その途中にこそ作品を展示して行こうと思ったのです、徹底的に。

テキスト《メディシン・インフラプロジェクト》

ウェブサイト《メディシン・インフラプロジェクト》

2023年9月〜
物語るカーテンプロジェクト

突然のお便り、失礼いたします。
この度、奥能登地震の被災地である珠洲市に建築中の仮設住宅のカーテン90戸分を、建築家と協力し、私の作品として無償で制作設置することとなりました。そのカーテン制作ご協力のお願いでご連絡させていただきました。

テキスト《物語るカーテンプロジェクト》

2024年3月〜
物語るテーブルランナー

皆さんが語ってくださったお話は、家族や自分の身の周りで起こっていた出来事。それは町の歴史や行事や習俗などではない、ましてや新聞に載る出来事でもない、しかし、一人一人に起こっている、ささやかで素晴らしく驚くべき物語です。
物語ですから、語り手によって記憶は取捨選択され、演出、隠ぺいされ、新たに編まれて創作されていきます。私は物語の真偽など興味がありません。また、よくある記憶を記録する、残す、という事にも全く興味がありません。只々、その瞬間に、その人の呼吸とともに、目の前で生まれてはすぐ消え去っていく「語り」という行為だけに注目します。

テキスト《刺しては縫う物語》

2014年〜